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トリガミは善か悪か

トリガミは善か悪か

世の中には、決して解決しない問題があります。

私たちの身近にもたくさんあり、特に「きのこ派vsたけのこ派」論争には、解決の兆しすら見えません。

私は(おそらく)少数派の「たけのこ派」なので多くの批判も覚悟していますが、ボートレース界隈でもこのような「解決しない問題」がいくつか思い浮かびます。

そのひとつは、タイトルにもある「トリガミは善か悪か」という論争です。

ボートレースの長い歴史の中で、どちらの意見にも理解は示せますが、どこか腑に落ちない──そんな難しい問題を、ここで無理に解決するつもりはありません。

ただ、私なりの「トリガミ」に対する考え方を、お話ししてみたいと思います。

私がトリガミを否定しきれない理由

結論からいうと、私はトリガミを「許容されるもの」と考えています。

「トリガミ」とはそのレースに対して、的中したとはいえ舟券を購入した金額より払戻額が下回る現象です。

そしてトリガミは回収率を上げるという観点から、多くのボートレースファンを苦しめる事柄であることは間違いないでしょう。

私は、トリガミを「悪」だと考えている方に対して、「本当にメンタルが強い方だな」と敬意を持っていて、的中して払戻を受けたにもかかわらず、結果として損をしている──そんな状況を避けるべきだという意見も、十分に理解しています。

ですが、私がトリガミを悪と断言できないのは、「回避する得策が思いつかない」からです。

逆にいえば、もし、トリガミの的確な対処法があるなら、すぐにでも「悪派」に寝返ることでしょう。

では、皆さんはトリガミになりそうなレースをどのように対策されるでしょうか。

ここでは、私が思いつくふたつの対処法について、少し掘り下げてみます。

オッズと格闘する「資金分配」の落とし穴

まず、自分の予想にトリガミになりそうなものが含まれていたとき、「その目を厚めに買う」という対策をする方がおられます。

これは、的中して払戻があった際の金額が、舟券を購入した金額を下回らないように、それぞれの目の購入枚数を調節する方法で、「資金分配」などと呼ばれています。

ネットで簡単に舟券が買えるテレボートでも、そのレースへの購入金額を入力すれば自動的に分配してくれる便利な機能もあり、皆さんにもおなじみでしょう。

ただ、私はこの手段にあまり良いイメージを持っていません。

大前提、私はオッズの終着点が読めないので、その時点のオッズを見て厚く買ったとしても、確定オッズでは想定以上に下がってしまい、結局、対策を講じたにもかかわらずトリガミになってしまう──そんな可能性が大いにあるのです。

これは、自分だけでコントロールできるものではなく、どのように着地するかも読めない以上、そこに注力しても仕方がないと個人的に考えています。

トリガミ回避が、かえって非効率になるとき

そしてもうひとつの理由が「厚く張る」という行動に、場合によっては疑問を感じることがあるからです。

トリガミを避けようとすると、オッズの低い買い目から順に金額を吊り上げて投票することになるのは皆さんもお分かりでしょう。

私は、「厚く張ることを避けるべきエリアがある」と思っていて、とりわけ、オッズの低いところは避けるべきエリアの筆頭だと考えています。

具体的には、トリガミを回避しようとすると、他より多くの枚数を投じることになる箇所の期待値が、かえって低い場合があります。

もし、「ギャンブルは期待値が高いところを買い続けるべきだ」という考え方に則るなら、それに反した方法といえます。

つまり、上のようなオッズ帯に多くの枚数を投入することは、あまり効率の良くない回収法だということになり、私は避けるべきだと考えます。

買い目を外す勇気、私には足りません

もうひとつの対策として、「トリガミになりそうな買い目は取り除く」という方法もあります。

たとえば8点に投票しようとしたとき、そのうち2点が8倍以下のオッズなら、その2点を外して6点で勝負する──そんな方法です。「浮いた資金で、別の買い目を」という考え方もあるでしょう。

過去にお話しましたが、ボートレースはオッズが低い(人気が高い)ものでレースが決着する可能性が高い傾向にあります。

「人気が高いものを買えば、的中率も高くなる傾向にある」と言い換えることもできるでしょう。

私は、「可能性の高いものをあえて外す」という行為ができる方には、メンタルの強さを感じていて心から尊敬します。

少なくとも私は、そこまでメンタルが強くないのもありますが、「決めた目に投票しない」という、緻密に弾き出した自身の的中率を自ら下げるような行為はできないのです。

トリガミよりも、まずは心が折れないこと

ただ、これは自ら設定した明確な目標があること、そしてそれをクリアできる見込みがあることが必須条件です。

もし、まだ具体的な目標がない方は、トリガミに悩まされたりせず、純粋にボートレースを楽しむことだけを考えてください。

もちろん、目標を設定する上での準備段階で、トリガミを取り除いた的中率を把握しておけば何ら問題はありません。

ただ、「ボートレースを長く続ける」という観点から見てみると、的中率は高いに越したほうが良い、これは間違いないと思います。

どれだけボートレースを続けたくても、当たらなければ心が折れてしまう──そんな方は、私も含めて少なくないはずです。

そこまでして自分のメンタルを削るくらいなら、たとえトリガミでも、もらえるものは素直にもらっておいた方が、よっぽど健全だと私は思っています。

先ほどお話したとおり、自分の目標がきっちりと設定されていて、達成できる見込みがあることが前提にはなりますが──

トリガミを味方につける舟券生活

ボートレースで回収率を上げるには、絶妙な的中率と絶妙な払戻額をうまく調和させるほかないと考えています。

そして、ギャンブルを攻略するには「知識4・メンタル6」と、何より長く続ける気力が必要だとも思っています。

もしかすると「知識3・メンタル7」の割合と言っても過言ではないかもしれません。

「人それぞれ」と言ってしまえばそれまでですが、知識やメンタルはもちろん、的中率や回収率など自身の成績、すべての事柄に折り合いをつけながらの舟券勝負だからこそ、このテーマは解決しないのかもしれませんね。

ただ、私は思うのです。「トリガミでもいいじゃないですか。その一枚が、また次の一歩を踏み出す力になるのですから──」

皆さんのご意見も、ぜひ聞かせてください。